お知らせ

  • 2022.7.1
  • 「投稿規定・執筆要領」公開
  • 2021.8.26
  • 「入会案内」公開
  • 2021.4.1
  • WEBサイトOPEN
  • 2021.4.1
  • 日本語コミュニケーション学会設立

はじめに

近年、日本における外国人の受け入れでは、就労や留学、観光等、またそれらに伴う家族、児童といった様々な立場、状況の、短期・長期の生活者が増加しており、海外においても、これら何らかの日本滞在を目指し、または興味や趣味といった様々な理由から、日本語を学ぶ人々が増加する傾向にあります。

日本語を母語としない人々の背景や目的の数だけ日本語の学び方があり、もちろんその数だけ教え方や教材、そして評価方法もあると言えるでしょう。これら多様化する日本語学習シーンにおいては、従来の日本語教育では対応しきれなくなってきています。

しかし仕事や勉学、また一般的な生活や趣味であっても、広く日本における生活者として共通することは、日本語という言語の使用者・活動者であること、それは文字列でも音声でも、あるいは所作であっても、本質は「コミュニケーション」にあるのではないでしょうか。

本学会では、今後ますます多様化する日本語の使用者・活動者において、「コミュニケーション」を主軸とした研究調査、教育実践、またその情報発信や連携等を通じ、新時代の日本語教育への寄与、そして「日本語人口」の増加に貢献できるよう、活動していきます。

設立趣旨

▼活動目標・内容

国内外で実際に日本語教育や研究等に携わる方々が集い、活発で持続的な意見交換を目指します。

1.研究調査

コミュニケーション学を中心に、学校や職場、生活のあらゆる場面で外国人が日本語を使う際に真に求められる実用的な能力を習得するための指導・ 学習・評価等について、学術・実践の両面から研究調査、発表(研究大会)を行います。
活動内容
CEFRに基づく言語使用者としての日本語・コミュニケーションの能力定義
実用的な日本語能力4技能の評価基準と測定方法の最適化
教育機関や企業等、シーン・タスク別コミュニケーション達成のための日本語能力と教育
留学・就労・一般社会における外国人受け入れの制度としてあるべき要件と手法

2.教育実践

研究調査を活かした教育手法の確立、カリキュラムや教材、試験等の開発とその実践を行います。
活動内容
日本語・コミュニケーション Can do の教育・就労現場における応用
日本語能力の判定に係る各種試験の相関検証
日本の高等機関への留学を目的とした、CEFR評価基準の参照・活用による効率的なシラバスデザインと教育の実践・報告
日本の特定技能各業種への就労また高度人材としての就労を目的とした、CEFR評価基準の参照・活用による能力記述文(Can do statements)及びカリキュラム・シラバス作成と日本語授業の実践報告
在留管理上の日本語能力及び技能等の要件と学校・企業の現場における現状課題の検証

3.交流・情報発信・連携

本学会での研究調査や教育実践について紀要(年1回発行)やホームページ、会員向けメールマガジン等において情報を発信します。国内外の日本語研究者や講師のネットワークを形成します。
活動内容
日本語・コミュニケーション Can do の勉強会
日本語能力の判定に係る各種試験の勉強会
日本語非母語指導者を対象とした課題遂行型学習デザインを用いたコミュニケーション能力育成の視点を有する日本語教授法研修
関係省庁・企業等への提言

学会設立賛同者紹介

国内
近藤 佐知彦
(大阪大学 国際教育交流センター 教授)
王 智新
(早稲田大学 教師教育研究所 招聘研究員)
海外
乔 颖
(華東師範大学 日本語学部副主任)
皮 細庚
(上海外国語大学 日本文化経済学院元学院長・教授)
陳 德奇
(香港大学 専業進修学院 言語学習センター副所長)
国内外を問わず、日本語・コミュニケーション等の教育に関わる研究者・教員等を募ります。
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